SES営業の情報交換とは、電話やメール、SNS(LINE)での案件・人材情報を交換してくれる企業を増やすための新規顧客開拓です。顧客を開拓することで、自社に集まってくる案件・人材情報が増え、案件と人材のマッチング数を増やしたり、確度を上げたりできます。
新規顧客開拓と聞くと難易度を高く感じますが、ポイントを抑えることで1日数十件、月で100件以上のアポを獲得し、顧客開拓数を急速に増やすことができます。
本記事では、効果的なSES営業の情報交換の手順を紹介します。
ses営業の情報交換の手順
まずはSES営業の情報交換の手順を紹介します。
一般的には、以下の流れで進みます。
- アポ取り
- 商談(情報交換)
- 御礼メール・配信設定
アポ取り
まずはアポ取りです。情報交換(商談)をしてくれる企業にアプローチします。
アプローチの方法は大きく3つございます。
- Twitter(X)
- 問い合わせフォーム
- テレアポ
Twitter(X)
1つ目はTwitter(X)です。
Twitter(X)でハッシュタグ #SES営業 と検索するとSES営業パーソンのアカウントが多く見つかります。
情報交換を希望している企業・担当者は、以下のようなプロフィール、ツイートをしているため、DMなどで連絡を取ってみましょう。
DMの例文はこちらです。
XXX株式会社 ○○様
はじめまして。
XXX株式会社の○○と申します。
突然のご連絡失礼いたします。
貴社とSESの協業をさせていただきたく、ご連絡いたしました。
===================================
・簡単に相手がお打ち合わせをするメリットを感じる会社紹介を記載しましょう。
・どのような点が相手とマッチしているのか、記載しましょう。
===================================
もし協業にご興味がございましたら、是非お打ち合わせのお時間をいただけると幸いです。
お忙しい中、突然のご連絡で大変恐縮ですが、何卒よろしくお願いいたします。
▼会社説明資料
https://XXX
===========
メール署名
===========
問い合わせフォーム
2つ目は問い合わせフォームです。
SES事業を行っている企業はコーポレートサイトでビジネスパートナー募集と記載があります。
本サイトでは、以下のページでSES事業を展開しており、情報交換をしている企業を約800社まとめました。
情報交換をしてくださる企業をお探しの際、ぜひこちらのページをご参考ください。
問い合わせフォームの文章例
株式会社XXXの○○と申します。弊社は(会社紹介)です。現在、人材や案件をご紹介させて頂く企業様が不足している状況でして、
もし貴社にて下記のように見合った人材や案件がある場合、打ち合わせさせて頂けないかと思い、ご連絡させていただきました。
【A様/案件A】
■キャリアサマリー/保持スキル/業務内容/条件 などを記載
・
【B様/案件B】
■キャリアサマリー/保持スキル/業務内容/条件 などを記載
・
弊社にご興味ありましたら、その旨ご返信頂ければ幸いです。
・まずは人材の詳細を知りたい
・人材と案件の情報交換したい
など、要件に合わせてご連絡いたします。
何卒よろしくお願いいたします。
▼会社説明資料
https://XXX
テレアポ
3つ目はテレアポです。
企業の問い合わせフォームからですと、フォーム送信から連絡を頂くまでラグがあるため、即日で情報交換をしたい場合、テレアポが効果的です。
先ほど、紹介したSES企業一覧を参考にし、テレアポを進めて参りましょう。
テレアポについて学びたい方はこちらの動画がおすすめです。
商談(情報交換)
基本的には商談(情報交換)は、以下の流れで進みます。
本記事では、オンライン(Web会議)を想定して、お話致します。
- オープニング/アイスブレイク
- 会社概要
- サービス紹介/特徴
- 今後の流れ/クロージング
御礼メール・配信設定
商談後は御礼メールをお送りしましょう。
今後、どのようにやり取りするのかを、改めて記載しましょう。
株式会社XXX ○○様
お世話になっております。
株式会社XXXの○○でございます。
本日はお時間いただきありがとうございました。
より良い人材のマッチングに向けて、尽力いたします。
弊社が案件配信を受けているメールアドレスはこちらになります。
—@—co.jp
配信いただく際はこちらで行っていただければと思います。
今後ともよろしくお願いします。
===========
メール署名
===========
交流会について
SESの交流会とは「ITエンジニアやITコンサルタントなど要員を探している方」「要員に見合う案件を探している方」の2つが協業企業を探すために集まるものです。
名刺交換を中心に、自社の特徴を会話し、自社に合った協業先を見つけましょう。交流会はTwitter(X)やGoogleで「SES交流会」と検索するとヒットするため、一度に多くの企業と情報交換をしたい方にはおすすめです。
ses営業の情報交換のポイント
最後にSES営業の情報交換のポイントを紹介します。
ビジネスマナーを遵守する
情報交換を円滑に行う上で、ビジネスマナーの遵守は欠かせません。特にSESの営業では、多種多様な顧客との接点がありますので、その対応には細心の注意が求められます。
情報交換をする上で、結論を先にかつ構造的に話すことが重要です。(いわゆるロジカルシンキングです。)
こちらができるとビジネスパーソンとして優秀に見え、より案件や人材を紹介してもらいやすくなります。
ただ、ロジカルシンキングを学ぶ場がなく、苦戦する方は多いと思います。
そんな時は、こちらの本がおすすめです。
私も新卒一年目の時、話したいことをつらつら話してしまい、結果何を伝えたいのか分からないとよく上司からフィードバックを受けました。
その時に紹介して頂いた本がこちらです。私は漫画版ではなかったのですが、絵とテキストでこちら方がスムーズに頭に入ると思い、紹介させて頂きました。
|
本記事では3つご紹介します。
相手を尊重する
1つ目は、相手を尊重することです。こちらは、相手の意見を尊重し、自分の意見を押し付けることなく、理解しようとする態度を示すことです。また、会話の際には、一方的に話すだけでなく、相手の意見を聞く時間もしっかりと作ることが重要です。
時間を守る
2つ目は、時間を守ることです。時間に遅れることは、相手に対する敬意を欠く行為です。そのため、時間を厳守することがマナーとして求められます。そのため、情報交換の打ち合わせ前後は15分ほど空けるなど、前の打ち合わせが多少伸びても問題ないようなスケジュールを組みましょう。不測の事態でスケジュール通りに進まなかった際、きちんと事前に調整し、変更がある場合は速やかに担当者に連携しましょう。
自身のプロフェッショナルな姿勢を保つ
3つ目は、自身のプロフェッショナルな姿勢を保つことです。SES営業初心者とはいえ、情報交換中は一人のビジネスパーソン、また企業の顔として見られます。そのため、自身の言動が会社のイメージを左右するという意識を持って、インプットを徹底しましょう。
以上のように、ビジネスマナーを遵守することで、信頼性や誠実さを表現し、相手からの信頼を獲得することができます。これが、情報交換をスムーズに行う一歩となります。
会社の特徴・強みを訴求する
SES営業の情報交換では、自社の特徴や強みを訴求することが重要です。そのためには、まず自社の強みや特徴を営業資料にまとめるなどして、明確に把握、かつ伝えられるよう準備しましょう。
一方で、特徴や強みを単に羅列するだけではいけません。それらが相手の課題解決にどのように貢献するのか、どういったメリットがあるのかを具体的に説明することで、より効果的に訴求できます。
さらには、相手が自社の強みを理解しやすいように、具体的な要員や案件の紹介、どのような案件に要員が参画しているのか事例を用いて説明することも効果的です。事例を用いることで、抽象的な話を具体的にイメージしやすくすることができ、訴求力が増します。
これらの点を心がけることで、自社の特徴や強みを的確に伝えることができ、顧客との情報交換を有意義なものにすることができます。
質疑応答の準備をする
情報交換の場では、質問を頂くことも多々あります。そのため、事前に質疑応答の準備をすることが重要です。
具体的には、顧客からよく受ける質問や、自社の強み・特徴について深掘りした質問などを予測し、それに対する回答を準備しておくと良いでしょう。また、予想外の質問に対する対応も考えておくことで、場の空気を壊すことなくスムーズに対応できます。
また、質疑応答の際には自社の立場を明確にし、顧客のニーズに対する理解を深める機会と捉えることも大切です。顧客の質問はその人が何を考え、何を求めているのかを知る手がかりになりますので、それを活用して次のアプローチに活かすことができます。
このように、質疑応答の準備を行うことで、情報交換の場をより有意義なものにし、自社の価値を訴求する機会を増やすことができます。
以下に具体的な質問例を紹介します。
- 商流の指定はありますか?またどのような商流が多いでしょうか?
- 抱えている人材/案件の業界・領域の傾向・特徴はありますか?
- どのように人材/案件を紹介、やり取りをしているか?(メール、LINEなど)
- 人材/案件のやり取り前にNDAの締結は必須でしょうか?
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回はSES営業の情報交換について解説しました。
SES事業において、案件・人材情報を交換できる企業を増やすことは最優先です。
本記事を参考にして、ぜひ新規企業開拓を進めましょう。